慶應義塾幼稚舎に合格するための入試対策とは?入試問題傾向をわかりやすく解説

積み木で遊ぶ男女と子供

慶應義塾幼稚舎は創立150年の歴史を誇る、日本でもっとも古い私立小学校の一つです。

小中高大一貫教育の源流としての人気はさることながら、近年では慶應義塾高等学校の甲子園での活躍も相まって非常に注目度の高い学校です。

入学が難しいと言われながらも、お子様の将来を想って入学させたいと強く願う保護者様の声を多く聞きます。

創設者である福沢諭吉の「独立自尊」の教えに基づき、慶應義塾幼稚舎では子供たちそれぞれが自分を磨きながら、互いの違いを認め合い、助け合えるようになることを教育理念としています。また、子供たちがお互いを認め合い、助け合いながら高め合っていける「共生他尊」も重視されています。

今回は、慶應義塾幼稚舎の受験資格や入試対策について解説します。

目次

慶應義塾幼稚舎の受験資格は?

慶應義塾幼稚舎の公式HPを見ると、受験資格について以下のように記載されています。

  • 2024年4月に小学校入学の学齢に達する幼児ならだれでも受験できます。

出典:慶應義塾幼稚舎公式HP 入学Q&A

また、以下のような記載もあります。

  • 保護者の離婚あるいは死別など、家族構成による影響はありません。
  • 保護者の国籍や職業、学歴による影響はありません。

出典:慶應義塾幼稚舎公式HP 入学Q&A

慶應義塾幼稚舎としては、家族構成や保護者の国籍、職業、学歴等は、受験や合否に影響がないとしており、保護者の面接も行われていません。

また、居住地域による制限もされておらず、幼稚園や保育園の通園歴も合否に影響しないとされているため、公式HPの通り、慶應義塾幼稚舎は基本的に一般のご家庭誰でも受験できると考えて良いでしょう。

入学試験募集要項については、幼稚舎および慶應義塾大学三田キャンパス正門警備室にて、1部1,000円で販売されます。

販売時期はその年によって異なり、「2024年度1年生入学試験募集要項」は2023年9月7日~9月30日に販売が行われました。

販売時間も日によって異なるため、事前に公式HPを確認しましょう。

慶應義塾幼稚舎の受験に紹介状・推薦状は必要?

慶應義塾幼稚舎の公式HPには、必ずしも「紹介状や推薦状は必要ありません。」と記載されていますが、願書が何よりも大切な提出書類になります。

Ohana幼児教室では、各ご家庭に合わせ、アドバイスをしながらオーダーメイドの願書を一緒に作成いたします。

保護者様が慶應義塾出身の場合は、学校との関わりなど出身でない場合はご家庭と学校の教育方針の合致点などをポイントに願書を作成させていただきます。

慶應義塾幼稚舎の入試問題の傾向は?

慶應義塾幼稚舎の場合、私立小学校としては珍しくペーパーテストがありません。

これまでの慶應義塾幼稚舎入試では、以下の3科目が行われていました。

  • 運動テスト
  • 行動観察
  • 絵画・制作

これらの科目からは、それぞれ子供たちの以下のような能力が判断されています。

科目判断される能力
運動テスト・指示通りに動けるか
・運動能力があるか
・ルールを守れるか
行動観察・積極性や協調性があるか
・コミュニケーション能力があるか
絵画・制作・指示内容を理解できているか
・発想力や表現力があるか

慶應義塾幼稚舎の入試試験では、例年、生年月日順の小グループ制で「運動テスト」「行動観察」「絵画・制作」が行われます。

学校側が毎年何よりも工夫を施しているのが、絵画・制作テストです。

慶應義塾幼稚舎の絵画・制作テストは、午前と午後のテスト内容を変更するために、何パターンもの試験内容が用意されています。

例えば、先生が教室にマントを付けて入ってきて、「みんな元気?これは透明になれるマントだよ!君ならこのマントを着けて何をしたい?その絵を描いてみましょう。」という形式で問題が出題されるのです。

子供たちにとっては楽しい試験内容なので、ついつい浮かれてしまう子も少なくありません。

途中で先生たちが声がけをしに来ますが、その時にどのようなやりとりや、どんな質問があるか等が実質的な面接の代わりとなっているようです。

慶應義塾幼稚舎にはどんなタイプの子が合格する?

公式HPにおいて具体的な合格基準は公表されていないものの、慶應義塾幼稚舎に合格できるのは、ただ単に勉強ができる子ではなく、「集団の中で魅力を発揮できる子」「運動能力や表現力に優れていて、一芸に秀でている子」が多いと言われています。

また、慶應義塾幼稚舎のような私立小学校の入試では、一般的に以下のようなタイプの子が合格しやすいと言われています。

  • 積極性や好奇心がある
  • 気持ちの余裕や落ち着きがある
  • 明るく元気でコミュニケーションがとれる
  • 話を聞いて正しい行動ができる
  • 基礎的な生活習慣や学習能力を備えている

慶應義塾幼稚舎に合格するための入試対策

慶應義塾幼稚舎の公式HPには「入学試験のためだけに特別な準備をする必要はない」と記載されていますが、実際には受験対策をしたうえで入試に臨まれる方がほとんどです。

そこで、続いては慶應義塾幼稚舎の合格を目指す方に向けて、ご家庭でできる入試対策と、Ohana幼児教室の授業への取り組みについて紹介します。

運動テスト対策

慶應義塾幼稚舎の運動テストでは、例年、「模範体操」と「連続(サーキット)運動」の2つが行われます。
模範体操とは、先生の指示通りに体を動かす体操です。

一つひとつの指示を正しく聞き取る力と、それを体で表現する力が問われます。

連続(サーキット)運動においては、「順番を守る」「線を踏まない」などの細かな約束事を守れているかどうかがポイントになります。

ご家庭でできる運動テストの対策としては、日頃から体を動かすことに慣れておくのはもちろん、「指示を聞いて体を動かす」「ルールを意識して体を動かす」など、相手の話を注意深く聞いて、正しく理解するためのトレーニングをしておきましょう。

行動観察テスト対策

行動観察テストでは、集団の中での友達との関わり方も大切です。

協調性やリーダーシップ能力を見る重要なテストであり、しっかりとした対策が必要です。

日ごろから、「もし、友達が困っていたらなんて声をかける?」と尋ねるなど、他者との関わり方について考える機会を設けることも大切です。

絵画・制作テスト対策

慶應義塾幼稚舎の絵画・制作は、楽しい雰囲気のなかで絵を描きながら進めていくテスト形式です。

絵の上手い・下手よりも、「なぜそれを描いたのか」「どのような思いで描いたのか」を自分の言葉で表現できる力が求められています。

ご家庭でできる絵画・制作テストの対策としては、以下の流れの練習を繰り返し行うことをおすすめします。

  1. テーマを決める
  2. 子供が絵を描く
  3. 描いた絵について説明する

絵画制作を通じて自分の気持ちを整理し、それをしっかりと相手に伝えることが大切です。

今何に興味があるのか、何が好きで何が得意なのかなど、自分について話せるようにしておきましょう。

Ohana幼児教室では、日頃から「もし、……なら?」という声がけを大切にしています。

絵画・制作テスト対策の授業では、「もしどこでも行ける乗り物を開発するなら、どんな乗り物がよい?」の声がけとともに、そのお子様の得意なこと、好きなことを引き出し、自然と絵画作品に盛り込めるような指導を行います。

また、教室内で先生の話をただ聞くスタイルではなく、実験やアウトドアなどの野外学習などのアクティビティも取り入れることで、お子様の人間性を育むとともに、発想力、表現力を高める授業を行っています。

Ohanaの先生たちは、お会いしたその日から「家族」のような想いを持って接しています。

幼いころから真横で成長を拝見しているからこそ、お子様一人ひとりの興味や能力、その子たちの特性をしっかりと理解し、お子様が持っている引き出しをアドバイスして大切に伸ばしていきます。

試験当日どんな課題が出されても対応できるよう、その子ならではのシュミレーションを行い、能力をしっかりと伸ばしながら本番で楽しく表現できるように導いてまいります。

【保護者向け】願書の書き方対策

先述した通り、慶應義塾幼稚舎の入試に保護者の面接はありません。

しかし、保護者が記入する願書は、慶應義塾幼稚舎の合否を大きく左右すると言われています。

さらに、慶應義塾幼稚舎の願書は、有名私立小学校の中でも特に書くことが難しいものです。

慶應義塾幼稚舎の願書には、例年、以下のような設問があります。

「お子さまを育てるにあたって『福翁自伝』を読んで感じるところをお書きください。」

福翁自伝とは、慶應義塾の創始者である福沢諭吉の半生が綴られた自叙伝です。

願書では感想や教育への想いを問われます。

慶應義塾幼稚舎へお子様を入学させたいとお考えなら、保護者は必ずこれを熟読しておきましょう。

福翁自伝は「保護者の課題図書」と称されることもあるので、学校選びや出願を悩んでいたとしても、教育の指南書として参考になる本です。

できるだけ早い段階で「福翁自伝」を熟読することで、どこを教育方針として参考にしたいかを考えながらご自身の日ごろの子育てを見つめるきっかけにもなります。 

Ohana幼児教室では、願書の書き方についてもアドバイスを行います。

受験に向けた万全な準備をサポートし、個別相談も随時お受けしていますので、お困りのことがあればいつでもお気軽にご相談ください。

慶應義塾幼稚舎の合格を目指すなら入試対策ができる幼児教室を選ぼう

慶應義塾幼稚舎は例年出願数が非常に多い人気の私立小学校です。

お子様が受験する運動テスト、行動観察、絵画・制作の3科目に加え、保護者が記載する願書の内容も合否を大きく左右します。

慶應義塾幼稚舎への受験をお考えの方は、できるだけ早い段階から入試に向けた準備を進めておきましょう。

Ohana幼児教室は、志望する小学校の合格に向けて、お子様の成長段階にあわせた指導入試対策をどの様に日頃の生活に取り入れるかのアドバイスを行います。

入試当日を見据えた「完全お預かり制」で自由な学びの環境をつくり、試験のために教え込むのではなく、自分がどんな人なのか、どんな人になって何をしたいのか未来への希望を持ちながら、その子ならではの合格への道を共に歩みます。

Ohana幼児教室ご卒業の幼稚舎生のみなさんは、自己肯定感を持って入学されています。

また、その後の学校生活も楽しく過ごされていると伺っているので安心しております。

慶應義塾幼稚舎への合格を目指すために、お子様・保護者様ともに当日の朝まで寄り添ってサポートをしていきます。

体験レッスン・教育相談も行っております。

Ohana幼児教室までお問合せください。

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